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金色のガッシュベル ヨポポとジェムの別れ 大切な人が守れたのなら


お久しぶりです、この度「金色のガッシュベル 2」が新たに連載されるとのことで、興奮が止まりません。
ガッシュを知っている人はもちろん、知らない人もぜひ「金色のガッシュベル 2」を共に応援しましょう!


挨拶はこれくらいで

さて、今回はその前作にあたる 金色のガッシュベル より 単行本6巻で登場する緑の戦士 ヨポポとそのパートナー、ジェムのお話
この話はガッシュ最大の呪文”バオウ・ザケルガ”が初めて発動された回でもあります

それではさっそく物語の内容

ガッシュと清麿は記憶を失くしているガッシュの記憶を探るべく、ガッシュを見つけた土地であり、父の仕事場でもあるイギリスへといました

そこで出会ったのが不思議な踊りをしている魔物、ヨポポ

ヨポポが不思議な踊りをしていると、ガッシュが寄っていき一緒に楽しく踊る

そこに上から突如飛びつきガッシュをフライパンでタコ殴りにする女の子、ジェム


ジェムの勘違いということもあり、ひとまず食事とお詫びにお茶をごちそうすると、食事の準備をするジェムからお弁当を貰うヨポポ
さっそく弁当を広げようとすると


「ここで広げないで!あなたは向こうで食べなさい!」
「大嫌いって言ってるのがわかんないの⁉」

ヨポポは1人離れた所でご飯を食べる


食事中、ジェムの話を聞いているとジェムたちは敵討ちとしてある魔物を探しているとの事
清麿がどうして?と聞くと

「ヨポポのせいよ ヨポポのせいで私の家族は…」

ここからジェムの回想シーンに入ります

そこにはヨポポと楽しく遊んで仲良くしているジェムとヨポポの姿が
ヨポイは”ヨポポイ”という言葉しか話せませんでした

ですが、ジェムが トモダチ という言葉をヨポポに教えると
”ト・ポ・ポ・イ”というそれを聞いて笑うジェム

ヨポポは「ヨポポイ」という言葉以外話せませんが、ジェムにはそんなヨポポと確実に心を通わせていました

しかし、ヨポポが持っていた本をジェムが読もうとします
ヨポポは止めようとしましたが、その本の呪文を読んだ瞬間、あたりは地面がえぐれ吹き飛びます

ジェムが魔法が使えたなだと喜ぶ反面、ヨポポとても浮かばない顔の様子

回想が一旦終わり、清麿がまた質問します

「なあ、なんで敵討ちであの子が踊ってんだ?」

ジェムが答えます
「ヨポポの歌と踊りは魔物を引きつけるの。不思議な踊りよ。」

一緒に踊っていたガッシュが疲れて戻ってきて、ジェムに質問します

「ヨポポは凄いの。疲れもせず、ずっと踊り続けてるの。朝からずっとやっておるのか?」
「1か月前からよ」
「え⁉」
「眠りもしないでずっとやってるわ」

ジェムは続けます
ヨポポのせいで魔物が来て、家族をひどい目にあわせたこと
ヨポポが仕返しするために、その魔物をおびき寄せるために雨の日も踊りをやめないこと、そして

ジェムがやめなさいと言っても絶対に踊りをやめないこと

「だから私は、ヨポポが嫌いなのよ」

ジェムの目からは、言葉とは裏腹に涙がこぼれ落ちます
遠くで踊るヨポポをガッシュ、清麿と3人で見つめながら

ジェムは今回の話を聞いてくれてありがとうと清麿たちに感謝します

しかし、ふと向こうにを目をやるとヨポポがいなくなっています
その瞬間、ジェムの顔が一気に青ざめます

「あの子…また…」
「おねがい!一緒にヨポポを探して!あの子、きっと魔物を見つけたのよ!」
「また1人で戦おうとしてるの!!!」

ジェムは泣きながら清麿たちとヨポポを探すため必死に走ります

「この間も同じことして死にかけたじゃない‼」

「ジェムを闘いに巻き込みたくないんだよ」

清麿がそういうと、ガッシュが続けます

「ウヌ、そうだぞ…ヨポポはジェムが好きなのだ。ヨポポはジェムを危ない目に合わせたくないのだ。だから、1人で戦っているのだ」


圧倒的な体格差、そこに呪文を使う相手と呪文を使えないヨポポ
当然の如く、一方的にやられ満身創痍のヨポポ

ふらつく身体で立ち上がり、諦めず敵に突っ込む

しかし相手の呪文に成すすべなくやられそうになった瞬間

”ザケル‼”

ギリギリのところで間に合ったガッシュたち

「ヨポポーーー!!!」
「ジェムは俺たちが守る!だから後ろを気にせず呪文の力で存分に戦え‼‼」

ついに、ヨポポの呪文が炸裂
吹っ飛ぶ敵

「やったか?」

しかし敵はびくともしていません

「く、こいつ異様に防御力が高いのか」

ガッシュたちの技も敵にはあまり聞いていない様子
こうなれば、とまだテストしてないがぶっつけ本番でバオウを使おうとする清麿


「バオウ・ザケルガ‼‼」

なにも発動しない

その瞬間に相手の技がヨポポの本を持っているジェムを狙う
相手の技に体当たりし技の軌道をズラすヨポポ
ヨポポのおかげでジェムへ直撃は免れた。しかしその時、ヨポポの本に当たってしまいヨポポの本が燃え始める

魔物たちの戦いにとって本が燃えるという事は魔物が消えてしまうということ、そしてそれは実質的な敗北をも意味する

ジェムは必死に本についた火を消そうと手で叩いて消そうとするも、火の熱さに思わず手を引く

「ヨポポ!!ゴメン!ヨポポ!!」


「うわぁああ!まだよ!まだ本は消えてないわよ!私、ヨポポを離さないから!絶対に離さないから!」
燃えている本で ジュウゥゥ と肌が焼けていってもヨポポの本を抱きして離さないジェム

「ヨポポという戦士に...勝利への道を作りやがれーーーっ!!!!」
”バオウ・ザケルガ!!!”

その時、初めて姿を現すガッシュ最大の呪文 バオウ・ザケルガ

バオウが相手の強固な防御力を誇る鎧を砕き、生身が現れる

”ドレミケル!”

ヨポポの呪文で相手の本は燃えて敵は消える

その後、ジェムは海の中に本を入れるも本の火は消えない

消えてゆく辛い別れの瞬間だというのに、ジェムは泣いているのにヨポポはずっと笑顔でジェムを見る

「ゴメンね!ゴメンね!」

「ジェ…ジェム」

(あなた、私の名前を...)

「ありがとうヨポポ… 大好きよ。」

「ヨポポイ」

お互いに泣きながら抱きしめ合いながら、ジェムの腕の中、ヨポポは魔界へと帰っていくのでした。



さて、いかがでしたでしょうか。

仲が良かった2人が宿命とも言える戦闘の影響でズレていく2人の歯車。素直になれず反発するジェムに、責任を感じ、休まず無理をし続けたヨポポ 念願叶い、宿敵と相まみえるも、1つの不注意で本が燃えてしまう。王を決める戦いで、本が燃えるのは夢半ばで倒れる悲劇でもあり、パートナーとの別れの悲劇でもある。ジェムが泣いて謝った時に、ヨポポが見せたのは、大切な人が傷つかなくて良かったという笑顔。

そして最期の別れではお互いが想いを伝えあう。ジェムは言葉で、ヨポポは名前を呼ぶという形で


この話、前に紹介した別れと同様、ものすごく感動するんですが(まぁ別れのシーンはぶっちゃけ全員感動しますが)この話、前2つと決定的に違うのが、実はアニメ版でこの話、存在します!

前2つの紹介した話はどちらも、物語後半でアニメ化されてませんが


この記事へのコメント

  • 言霊

    コトタマ
    2023年05月27日 20:33