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トムとジェリー展に行ってきて知った製作者達の見習える素晴らしい関係性


先日、東京は松屋銀座で行われている世界初の 

「誕生80周年 トムとジェリー展 カートゥーンの天才コンビ ハンナ=バーベラ」
【イメージ】トムとジェリー展全部-6.jpg
に行ってきました。
一応、期間は 2019年4月17日(水)から5月6日(祝・月)まで。となっているのでまだ行けてない方も充分チャンスがありますよ!

まずはトムとジェリーがなんなのか...。
なんて説明不要の超有名作であるトムとジェリー。国内外多くのファンが存在し、なにより日本での人気が高いこの作品の凄いところを分かりやすく説明するためにどうしようか。と悩んだ結果、ドカン!と今まで受賞した賞を簡単に並べたいと思います。

トムとジェリー アカデミー賞受賞作品
タイトル          公開  第〇回アカデミー賞
1.勝利は我に        1943   16 
2.ネズミ捕り必勝法     1944   17 
3.ただいまお昼寝中     1945   18
4.ピアノ・コンサート    1947   19 (製作は1946)
5.台所戦争         1948   21  
6.パーティ荒らし      1952   24
7.ワルツの王様       1953   25
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と、計7つのアカデミー賞受賞

だけでなく?
アカデミー賞ノミネート作品も
1.上には上がある        1940
2.メリー・クリスマス      1941
3.あべこべ物語         1947
4.いたずらきつつき       1949
5.ごきげんないとこ       1951
6.武士道はつらい        1954

と、こんなにもトムとジェリーは 賞を得ているんですね。 (ノミネート=候補)



アカデミー賞受賞は言うまでもなく、アカデミー賞ノミネートもこの数
実際、1つの作品で19年間で計13回もノミネートされるのはもの凄いことで、あのディズニーの有名キャラクターですら、複数回程度のレベル

その中を13回も候補に挙がり、結果、7つのアカデミー賞を受賞。
平たく分かりやすく言ってもこれで凄さがずば抜けていたのが理解できたと思います。

いや、しかし久しぶりに記事のため少し映像を見直しましたけど、普通に大笑いできました。笑
ほんとに、笑いたいなら一見の価値あり。受賞作品以外にもあの、どたばた劇をはじめ、ユニークなキャラクターはもちろんの事、背景や音楽に渡るまで、視点を変えるといかにレベルの高い作品なのか簡単に伺えます。
子供も大人も楽しく笑いながらはもちろん、大人はこの作品の細部に目を向けるとクオリティの高さにまた息を呑むことが出来ると思います。


さて、ここまでは普通にこのトムとジェリーがいかに凄いか。なんてのは別にそこまで今さらな情報…感があると思います。

しかし、ここからが自分が感動したポイント
トムとジェリー展に行ってきて知った製作者達の見習える素晴らしい関係性 についてです。
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トムとジェリーの産みの親は2人
1人はジョセフ・バーベラ もう1人はウィリアム・ハンナ 
この2人が手掛けていた1940~1958年が今作の最盛期とも言われています。

製作当初は決して、順調ではなく障害も多々ありました。
製作が始まる1940年代はトムとジェリーが類する短編アニメーションは言わずと知れたディズニーと「ポパイ」や「スーパーマン」と言った作品を手掛けていたフライシャー・スタジオがしのぎを削っている状況でした。

その中に当時の2人が新しい作品を作るうえでのアイデアがその当時ですら既に使い古されていた古典的な”ネズミとネコの追いかけっこ”だったのです。

最初期はそんなものはダメだと製作段階で完全に低評価の嵐だった中、初トムとジェリーの作品名は「上には上がある」
これを皮切りにトムとジェリーは人気を得て次第に世界に認められる作品にのし上がっていきました。

そう、この「上には上がある」 もうお分かりだと思いますが、初作品にしていきなりアカデミー賞ノミネートにまでなっています
ちなみにプチ情報としては1作目のこの作品ではトムとジェリーという名前ではなく
トムはジャスパー
ジェリーはジンクス という名前でした。




そんな2人の関係性はどのような関係だったか

それは、親友でありライバルのような仲だったそう

月並みの表現っぽいですが、少し面白いのがこの2人、製作においては仕事は別だったのです。
2人ともアニメーターであることは変わりないのですが、絵の起こしと段取りを組む(だったかな、個展の内容うろ覚え…)と担当が分かれていたのですが、お互いを良き相棒と認めながらもライバルとして、仕事は違えどもお互いがお互いを出し抜こうとより良いものを、結果を追い求め続けた結果、今日にも残るような多くの作品を残せたのだそう。

この様にお互いがお互いを抜こうとして切磋琢磨していくこの姿。この関係性は本当に理想の素晴らしい関係性と言えますね。
ベクトルの方向がプラスの方向に完全に向いているときの成長、刺激は素晴らしいものだと証明してくれているという意味においてもこの「トムとジェリー」はすごい偉大な作品であり、老若男女問わず愛される理由なのだろうと教えてくれるものがありますね。

さて今回は先日行ったトムとジェリー展に刺激を受けて記事を書きましたがいかがでしたでしょうか

個展の良いところは当然、貴重な原画やグッズもその場のみといったものが手に入れれるというものもありますが、個人的に原画展などの個展を見に行った時に一番のおもしろいところはそこに書かれている製作者の想いや裏側であると思っています。

個展ですし、なにを見るかは見に行った人の自由なのは言わずもがな。ですが、もしこの展示会、また別の展示会に足を運ぶ機会がありましたら是非とも作者の想いの丈を足を止めてじっくり読むことも、すごく楽しいことなんだよ。とオススメしておきます。


最後にトムとジェリーにおいて自分が思った素晴らしいことと、凄いことを1つずつ

実はトムとジェリー、あんなにボコボコにしたりめちゃくちゃしたりしてますが、1度も”血”が出てきたことがないそう。なんと素晴らしい。

また英語で”永遠のライバル”のことを”トムとジェリー”というらしい。
長年愛され続けた作品だからこそできる芸当、言葉まで作ってしまうとは...
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